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我孫子市の 脳神経外科,内科,リハビリテーション科,神経内科

めまい

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めまいについて

めまいの症状は主に4種類ありますが、症状のみでは病気診断は100%出来ません。
診察所見(眼振等)が大事です。

I.回転性めまい

最も激しいめまい、周囲がぐるぐる回って見えたり、天井が流れて見えます。めまいと同時に嘔気、嘔吐をすることが半分ほどあります。立っていられないことが多いです。ほとんどは内耳の三半規管の障害で起きます。数分から数時間続きます。

A.末梢性めまい:自分や周囲の回転感覚を伴う。前庭器(三半規管、耳石器)の異常。

1.良性発作性頭位性めまい(benign paroxysimal positional vertigo, BPPV)
頭や体の位置を変えたり、ある特定の体勢をとった時に、数秒から数分激しいめまいが生じます。
朝起床時、夜就寝時、寝返り、頭の上向き、下向き、洗濯物を干すとき・取り込むとき、顔を洗う時、靴紐を結ぶとき、美容室で洗髪するとき、車でバックをするときなどです。
眼振を伴い、原因は片側のことがほとんどです。
耳鳴り、難聴、神経症状は伴いません。嘔気、嘔吐はあります。
耳石器の耳石がはがれて、三半規管の中を浮遊することによって生じるといわれています。私の印象では、首が細めで前傾姿勢の方が多いです。その他、寝たきりの方、鞭打ちなどの軽微な外傷、慢性中耳炎、加齢が原因となります。
毎日のめまいリハビリが大事です。
治療法:エプレイ法…ベッドで行う理学療法で、70-80%の有効率があります。

2.メニエル病
急激な回転性めまい、めまいと同時に一側性難聴・耳鳴りを伴います。嘔気、嘔吐、顔面蒼白、冷や汗、頭重感、失神などを伴うことが多いです。
めまいは2-3日続き、再発もまれではありません。再発を繰り返すと難聴となります。
内耳に内リンパ液が増えすぎて生じるといわれています。
誘因:過剰なストレス、季節の変わり目、寒冷前線、気圧の変化予防として、水分を1日1.5-2lとるようにする、働きすぎない、睡眠時間を増やす、ストレスをためないことです。

3.前庭神経炎
急激で激しい回転性めまいが1週間以上続きます。この間は立つこともできないです。激しいめまい後も、体動時のふらつきやめまいが残ることが多く、入院加療が必要となります。嘔気、嘔吐があり、7-10日前に感冒症状がでます。
めまい後遺症:電光掲示板の流れる文字を見るとき、窓を拭くとき、料理、子供が足元を動き回るとき、本・新聞・携帯画面を見るときめまいがしやすいです。
温度眼振試験で患側に高度の温度反応低下を示し、再発はまれです。

4.中耳炎
めまい、難聴、嘔気、嘔吐、眼振、耳漏があります。

5.めまいを伴う突発性難聴
突然難聴、耳鳴り、耳閉感、回転性めまいが起きます。
2週間以内に治療をしないと、2/3に難聴の後遺症が残り、再発しないです。
原因:ウイルス感染、内耳の血流障害といわれます。

6.片頭痛性めまい
めまいと同時に頭痛を伴います。40%にめまいの後遺症が残ります。

7.頭部外傷
錐体骨折(耳介後方の骨折)

8.膝神経節帯状疱疹

9.薬物中毒
結核治療薬のストレプトマイシンなど

10.一酸化炭素中毒

11.飲酒
一過性であります。

12.乗り物酔い

B.中枢性めまい

上下方向または前後方向の動きの感覚を伴います。
前庭神経、前庭神経核(脳幹の橋にある)、脳幹内の前庭神経経路、小脳、脊髄の異常があります。

1.頚性めまい
首を上下か左右に動かしたとき、肩、首の痛みと共にめまいを生じます。BPPVとの厳密な鑑別には、回転椅子等が必要です。
頚椎レントゲンあるいはMRIにより、中等度から重度の頚椎症、頚椎ヘルニアが見られます。

2.椎骨動脈狭窄(vertebral kinking)
頚椎症による骨棘により、首を左右に向いた時動脈が閉塞されます。

3.一過性脳虚血発作(TIA)
中高年齢の方が、急に回転性めまい、嘔気、嘔吐を生じ、24時間以内に収まります。脱力発作、複視、不全麻痺を伴うことがあります。

4.小脳梗塞・出血、脳幹梗塞・出血
急激なめまい(回転性より動揺性が多い)、平行障害(よろめき歩行)、嘔気、嘔吐、意識障害、眼球運動障害、構語障害、複視、不全麻痺などが生じ、1週間以上続きます。

II.浮動性めまい

体が宙に浮いたような、頭がふわっとする、歩くとふらふらするなど、いろいろと表現されます。症状が長引く傾向にあります。
回転性めまいが長引いた場合、加齢性平衡障害、耳石器障害など。

III.動揺性めまい

頭や体がぐらぐら揺れている感じがし、歩くとき足元がふらつく、まっすぐ歩けないことがあります。
加齢性平衡障害、片側の三半規管の機能低下が著しいとき、小脳障害などです。

IV.立ちくらみ

起立時にめまい、ふらつきが起きる。電車で立っていて気分が悪くなります。
低血圧症、起立性低血圧症、耳鼻科疾患、脳障害、睡眠不足、疲労、脱水などです。

参考文献

  • めまいは自分で治せる マキノ出版 新井基洋著
  • 神経内科ハンドブック 鑑別診断と治療 第4版 編集 水野美邦
  • 脳神経外科学 改訂11版 総編集 太田富雄

めまいの入院患者の原因疾患

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めまいについて、インターネット、テレビ、本で調べると、ほとんどが耳鼻科の先生がかかわっております。確かに入院するような激しいめまいの原因は、耳鼻科疾患が原因のことが多いと思います。私が平成16年度に入院治療しためまいの患者さんは14人、脳神経外科入院の6.5%でした。
全てのめまいの入院患者さんは耳鼻科でも診察していただきました。半数は耳鼻科疾患でしたが、全員で頭部MRA、MRI、頚椎MRIを行ったところ頸椎疾患が意外と多いことがわかりました。

めまいの通院患者統計

1ヶ月間のめまい通院患者数

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その後、一般外来を受診するような軽くかつ慢性的なめまいについても、難聴・平衡失調・慢性中耳炎など、原因となりうる明らかな耳鼻科疾患がない場合、積極的に頭部MRA、MRI、頚椎MRIを施行しました。めまいを主訴とした患者さんは1ヶ月に45人おりました。60歳以上の女性に多い傾向です。

めまい通院患者の疾患分類

めまい入院患者の原因疾患

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全ての患者さんに検査を施行できませんでしたが、原因がほぼ確定した患者さんでは、頚椎疾患(ヘルニア、脊柱管狭窄症)が半数以上を占めていました。

症例

めまいで長年苦しんでいた60代男性の頚椎MRIです。頚椎全体に強度の狭窄症が見られます。このような状態でも診察所見ではなかなかわかりにくいですが、起立テストで寝いている状態から立ったときの血圧低下が多くみられます。両手の反射異常も7割ほどにみられます。

めまいについて

めまい通院患者の基礎疾患

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外来通院患者さんの生活習慣の割合を見たところ、正常の方よりもかなり多いことがわかりました。特に男性でも多く、また頸椎疾患と高脂血症との関連が考えられました。当院では頚椎疾患に対して、頚部の運動療法をお勧めしています。

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